#4 注文住宅契約〜引き渡しまで
住施工会社との工事請負契約が完了!
そのあとの流れをみていきましょう。
工事請負契約の前に、大体の方が、「事前審査」をうけ、通過している状態だと思います。
契約後、いよいよ本審査へを申し込みます!
住宅ローンは、これから建てる家を担保として借りることが多いため、工事請負契約が完了後、その家の持ち主であることをしっかり証明できる状態で行われます。
事前審査を通過しているからといって、100%審査が通るわけではないのが住宅ローンのこわいところですが、そうなった時のために、きちんと救済方法も定められています。
ローンが通らなければ契約を解除できる特約
大体の工事請負契約には「住宅ローン特約(融資利用の特約)」というものがついています。
これはもし住宅ローンを組めなかったとき、その工事請負契約を白紙に戻す事ができますよ、というものです。この特約を使わなければならないときは、施工会社の担当から手順の案内があるとは思いますが、事前にどのような手続きが必要なのか聞いておいても良いでしょう。
また、1つローンが通らなければまた別のローンの審査を…ということもあると思いますが、その際はそのローンの条件が本当に満足いくものであるのかきっちり確認すると共に、住宅ローン特約(融資利用の特約)の期限に注意が必要です。期限を過ぎるとトラブルになりかねません、チェックしましょう。
住宅ローンの融資実行の日、つまりお金が受け取れる日は、住宅完成後です。
これは土地と建物を一緒にローンで購入する場合も同じ事です。
でも融資実行迄に、現金が必要な場面は何度がやってきます。
例えば土地の施工会社によって異なりますが、
①請負契約時・・・・・・・・契約金(工事費用の約10%)
②着工時・・・・・・・・・・着工金(工事費用の約30%)
③上棟時・・・・・・・・・・中間金(工事費用の約30%)
④引き渡し前・・・・・・・・建築費の残代金(工事費用の約30%)
となります。
そして融資は④の際の支払いにあてられるように実行されますので、
①〜③については、現金で用意しておくか「つなぎ融資」が必要となります。
工事の日程が決まったら、着工の前にまずは近隣へのご挨拶に行きます。
工事中は車の出入りや騒音などで近隣に迷惑をかけることがあるので、建築会社の担当者に同行してもらい、お菓子やタオルなどの手土産持参で工事日程などを説明しましょう。
着工前に工事の安全を祈願する地鎮祭を行うのが一般的。地鎮祭を行うかどうかは施主の判断にもよります。着工後は、邪魔にならないようにしながら、チェックしたい部分があればはじめからリストアップした上でときどき現場に足を運んで進行状況を確認しよう。職人さんにお茶などの差し入れをしても良いと思います。
工事が終わったら竣工検査に立ち会い、施工会社の担当者と一緒に建物をチェックしていきます。例えば傷や汚れの有無、ドアなどの建具の開閉がスムーズか、設備は正常に動くかなど…担当者に説明してもらいながら丁寧に確認していいきます。
もし何らかの不具合が見つかった場合、修理をしてもらいます。入居後の修理か、引き渡し迄に対応してもらえるのか確認し、文書にしてもらいましょう。
引き渡しまでに直してもらう不具合の修理が終わったら、「工事完了書」に押印。
いよいよ引き渡しです!鍵と保証書、確認検査機関による検査済証を受け取り、晴れてマイホームが手に入ります。
保証書には定期点検とアフターメンテナンスの内容や時期、設備などが故障した場合の連絡先などが書かれているので、内容はしっかりと確認。アフターメンテナンスについては、施工会社によって異なるので、いつまでが無償、いつからが有償なのか、といった点もチェックしておきたいですね。
一つの例としてご紹介した流れですがお金を支払うタイミングなど様々です。事前にしっかりチェックしておきましょう。また、融資事項の日も施工会社が行っている融資なら、つなぎ融資を利用しなくても、支払いに何度かに分けて融資実行される場合もあります。