#5 住宅ローンについて
住宅ローンを賢く選ぶには、借入額を確定させて、毎月の返済額に無理がないか、シュミレーションして見るのが一番です。
自分にとっての理想の住宅ローンはライフスタイルによるので人それぞれです。
金融機関の金利も毎月変わりますので、こまめにインターネットなどで金利情報をチェックして、借りる直前に一番自分の条件にあった金融機関のローンを選ぶ ようにすると良いですね。
一般的な住宅ローンでは、購入した住まいを担保に融資が実行されることをご存知でしょうか?
契約が完了して、住宅ローンを借り入れようとする人がその住まいの「所有者」になってからでないと申し込みができません。
ただそれだと、「契約は結んだものの融資が受けられない」ということがあり得ますよね。
それでは困るので、多くの場合、住宅ローンでは「事前審査」を行います。
申し込みの前に、ローンの本審査に通りそうかどうか、あらかじめ簡単な審査を受けておくのです。
事前審査は通常2~3営業日くらいで結果がわかり、事前審査が通るということは「本審査に通りそうですよ」という意味になります。ここで初めて、契約を行います。
ただ事前審査と本審査は別物なので、確実にローンが受けられるわけでは無い事に注意が必要です。
もしローンが通らなかったら?ローン特約の有無を必ず確認!
ほとんどの売買契約ではもしもの時の為に、ローン審査に通らなかった場合、契約を白紙にできますよ、という「ローン特約」がついています。万が一この特約がないとどうなるでしょう?
ローンが組めず資金が準備できないのに、契約解除もできず、契約不履行により違約金が発生したり、手付金が戻ってこないということになりかねません!必ず確認しましょう。
住宅ローンの金利(金融機関からお金を借りる時に支払う利息の事)は2種類あります。
①固定金利
金利が一定です。ただ固定の期間が長い程金利が高めに設定されている傾向があります。
②変動金利
その時の経済情勢によって金利が変動します。
選び方はその時の情勢に左右されるので非常に難しい問題です。
金利が多い程支払いの総額が多くなるのでもちろんできるだけ抑えたい部分。
最近では、返済期間全期間が金利一定の固定金利タイプや、数年間だけ固定金利のもの(固定金利期間選択型)など色々な住宅ローン商品もあります。出来るだけ様々なタイプのローンをシュミレーションしてみることをおすすめします。
民間ローンとは
銀行や信用金庫など、民間の金融機関が行うローンを民間ローンと言います。
近年主流となってきたフラット35もこの民間ローンです。
民間ローンあれこれ
《ノンバンクローン》
クレジット会社やハウスメーカー、不動産会社、住宅ローン専門の会社などが行っているローンです。一般的に長期固定金利型のローンとなっています。契約予定のハウスメーカーや不動産会社がこのようなローンを行っている場合は融資がスムーズに進む場合や融資条件が良い場合があるので尋ねてみると良いですね。
《フラット35》
住宅金融支援機構と金融機関が提携して行っている一番代表的な住宅ローンです。 全期間において金利が固定(フラット)で、最長50年ローンを組めるのが特徴です。 多くの金融機関が取り扱っており、金融機関によって少しずつ金利や手数料が異なります。 購入する物件の広さ・品質に厳しい基準を設けているのでフラット35が借りられる物件か確認しましょう。
《すまい・るパッケージ》
住宅金融支援機構と民間金融機関が協調して貸し出す住宅ローン。金利変動に影響されない「長期固定金利」の住宅支援機構融資と、低金利のメリットが受けられる「変動金利型」「固定金利期間選択型」の民間ローンが一体となった融資です。民間住宅ローンと機構融資の申請が同時にでき、審査基準も一体として行われ、手続きがスムーズなことが利点ですね。
公的ローンとは
財形融資 勤務先で財形貯蓄を1年以上おこなっていて、なおかつ貯蓄残高が50万円以上ある人が利用可能なローンです。 財形貯蓄額の10倍まで、最高4000万円まで借入れすることが出来ます。
公的ローンあれこれ
《財形住宅融資》
給与天引きの財形貯蓄を1年以上続け、残高が50万円以上の人が利用できるローン。勤務先に申し込む「転貸融資」と、住宅金融支援機構が窓口の「機構財形」があり、金利は5年固定型。
1、まずは事前審査の申し込み(2日〜2週間)
2、詳しい住宅ローンプランの設定
事前審査に通ったら、詳しいプランを相談します
3、ローン本申込
家の契約が完了したら、ローンの本申込を行います。
4、ローン契約
ローンの本申込審査が通ったら、契約を交わします。
5、融資実行
建物の竣工検査などをクリアし、融資実行となります。
終わりに
住宅ローンは、借りられる金額ではなく、返せる金額から計画してゆくのが基本ですよね。理想のマイホームが手に入っても、毎月の支払いがつらくて余裕がない…というのでは意味がありません。
現在の住まいが賃貸住宅の方なら、その家賃などを参考に毎月無理なく返済できる金額、定年までの年数から計算していくと大体の金額が浮かび上がってきます。借入額の目安は金融機関のホームページなどで簡単にシミュレーションできますよ!