#6 土地探しについて
土地探しからの注文住宅をお考えの方、
土地から契約してしまうのは実は少し危険です。
例えば、
「土地購入に住宅ローンを使用したら、肝心の建物の分にローンがくめない!」
「買ったはいいけど建築基準法の制限で建てたい家が建てられない!」
なんてゆうことも…
同時進行で進めて行きましょう!
土地と建物を合わせた全部の予算の中で、建物、土地に何割かけるのか、どちらをより優先したいですか?
どちらにしても家と土地は同時進行が理想。
焦って決めるのはタブーです。それぞれの場合について詳しくみていきます!
費用の大まかな内訳についてみてみます!
予算について大まかに説明すると、
たとえば全部家づくりに掛けられる金額が5000万円あった場合、
《建物重視型》
建築費用3000万円+土地代金2000万円
《土地重視型》
建築費用2000万円+土地代金3000万円
といった具合に大体の割合を決めてみましょう。
ここで注意しなければならないのが、
建築費用と一口に言っても、全てを建物代に掛けられる訳ではなく、付帯工事費と諸費用がかかります。どんな家を建てるかによってだいぶ変わってくるのですが、一般的にこの付帯工事費と諸費用は建築費用の3割程度と言われています。
(例)仮に建築費用を3000万円確保している場合…
そのうちの3割である900万円が付帯工事費+諸費用となります。
つまり、2100万円が建物自体にかけられるお金です。
これは、あとで予算オーバーにならない為にも、必ず知っておきたい知識です!
・最寄駅までのアクセス
・子供達が通うことになる保育園、幼稚園、学校の評判
・会社までの通勤時間
・医療、福祉施設の充実度
・スーパーなど生活に必要な商業施設が近くにあるか
・そのエリアの価格相場(建売の一戸建てとの比較や、土地の価格など)
・交通などの利便性
など、あなたが優先したいのはどんなことでしょうか?
土地には様々な条件があり、希望にぴったり合った土地を見つけるのは至難の技です。
そのため、優先順位をつけた上で、どこかで妥協点を見つける事も必要になってきます。
また、期限を決めて取り組むのも一つの方法です。
良い土地があったら
希望に近い土地があった!でも人気だし早く契約しなきゃ…
そんなときでも焦って決めるのはおすすめできません!
なぜなら、建築基準法上の制限があったり、そのエリアが行政の規制区域に指定されていたりすると、たとえ建物を建築することができてもイメージしているものが建てられるかどうかは分からないからです。
事前に施工会社に相談をして一緒に土地を見てもらうことで、建築の視点をプラスした土地選びが可能となることもあります。
施工会社がまだ決まってないのだけど…
施工会社は、そこで建築するわけでなくても、その土地が家をたてるのに適した土地かどうか、相談に乗ってくれることが多いです。土地探しと平行していくつかの施工会社に絞っておき、信頼のできる会社にお願いしましょう。事前に希望の建物のイメージ等も相談しておけるとより良いと思います。
建築のプロの目からみると、思わぬメリット、デメリットが見えてくる事もありますよ。
その間に他の人が契約してしまったら…?
そればかりは、諦めるしかありません。土地探しは「縁」も一つ重要となってきます。
タイミングが合わなければご縁がなかった、と諦めて次にいく、切り替えも重要です!
建物優先の場合でも、やはり土地は同時進行で探して行きましょう!
なぜなら、ある程度施工会社をしぼって、いざ見積もり!となっても、「土地の敷地図」がないと詳細な計画は建てられないからです。また、土地優先の方と同様に、良さそうな土地があったら、自分の理想の家のイメージを知っている施工会社さんにその土地を見てもらうことが非常に重要です。
そうしないと、予算オーバーしてしまったり、理想の建物が建てられない可能性があります!
やはり理想の流れとしては、施工会社を先にしぼっておき、
不動産屋さんが紹介してくれた土地で気になる土地があったら、施工会社に相談する、
という方法が理想かな…と思います。
土地のプロである不動産屋さんからの目線はもちろん大切なのですが、そこに建築のプロからの目線が加わる事でより安心感が増しますよね。一社に絞れていなかったとしても、いくつかの会社にその土地を見てもらった上で概算見積もりを出してもらい、比較する方法もあります。
土地探しのよくある失敗例として、
広い土地を買ったものの、建築費用に掛けられる予算は限られているので家の横には不要なスペースが…という場合。(もちろんその際もひろ〜い土地にきっちり税金がかかってきます)
また、土地にお金を掛けすぎて住宅へのこだわりを捨てざるをえない場合もありますね。
そうならない為にも迷わず相談してみましょう!
土地探しと施工を一社でまかなえる会社も魅力的です
そのほかにも、不動産会社がそのまま施工を請け負っていたり、施工会社が直接不動産の取引をしていることもあります。その場合は、土地と建物で別々に予算を考える必要がなく、一本化できるなどのメリットもありますので、プラン次第では有力な選択肢となりえるかと思います。