#7 大手メーカーと地元の施工会社はこうちがう
施工会社を選ぶうちに、ハウスメーカー、工務店、いろいろと出て来て混乱してしまいますよね!
この3つの会社の定義は、見るホームページによって多少の差がありますが、大まかに下記のようになると思います。
①ハウスメーカー・・・大手で全国展開。安定感はあるが、融通が利きにくい。価格高め。
施工は地域の工務店。
②工務店・・・・・・・地域密着のイメージ。設計施工一環のことが多く融通がきく。
③設計事務所・・・・・デザイン重視のイメージ。凝ったデザインの設計もできる。施工は他の工務店等。
ただ、社名をみて「○○○工務店」、となっていたとしても社内建築士がハイレベルで設計事務所的な役割が出来る事もあり、これらの区別はかなり難しいと思います。
そのため担当者の方との相性を含め、どこの会社が自分たちの最優先したいことを叶えてくれるか、を基準に考えて行きたいですね!
色々調べる中で気になった、
大手ハウスメーカーと地元施工会社の違いについて、「価格」「品質」「工期」の3点から比較して書いてみます。
例えば大手ハウスメーカー、地元の工務店など、複数の会社で相見積もりを取られた時、「地元の工務店の方がだいぶ安いんだけど本当に大丈夫かな〜?」と不安になることがあるかもしれません。
おそらく一番気になるのはこの「価格の差」だと思います。
同じ条件でも大手ハウスメーカーの方が高くなる理由の一つとして、
「広告費」があります。
たくさんのテレビCMや、全国版の新聞、雑誌での広告、該当看板、全国各地にある豪華なモデルハウスの維持費も広告費のひとつです。これらが多くかかることは、住宅の価格引き上げの一つの要因となりうると思います。
また、大手ハウスメーカーは、家を販売するまでが仕事で実際に施工をするのは下請けの工務店。その工務店がさらに下請け(孫請け)の工務店に、そしてさらに専門分野の職人さんへ…と、下請け下請けの繰り返しの仕組みがあります。ここで注意しなければならないのが、下請けが発生する度に、「中間マージン」が発生する、ということです。これは余分な経費だな〜…と思います。
ライフサイクルコストって?
家を建てたら、その後のメンテナンスにもお金がかかってきます。
例えば光熱費もそうです。「頑張って節約しよう!」と取り組んでも、そもそものお家の断熱性や気密性が良く無いと夏は暑くて冬はさむ〜い家に。
また、外壁の塗り替えが大体何年周期にどのくらいの費用でできるのか、というのを知っておくのも、ライフサイクルコストを考えた住まい作りだと思います。
大手のハウスメーカーの営業の方は、よく「ライフサイクルコストが安い分、建築費が上がる」という話をされる様ですが、色々な工務店、建築会社のサイトを見たりカタログを見てみると断熱性や気密性へのこだわりが強い会社も多いです。ライフサイクルコストに本当にそんなに差が出るのかどうか、ハウスメーカーのお話上手な営業さんの言う事をそのまま信じるだけでなく、もっと調べてみる必要がありそうですね。
「地元の工務店がいくら安くても、《安かろう悪かろう》じゃ意味がないし…やっぱり有名な大手ハウスメーカーの方が安心かな…」
と思ってしまいます。果たして品質に差はでるのでしょうか。
工務店にしろ大手ハウスメーカーにしろ、もちろん品質管理には万全の体制で臨んでいます。(会社の経営に関わるので当然ですね)
耐震技術、免震技術などに関しては、やはり売上高も利益も町の工務店より圧倒的に多いハウスメーカーが有利かもしれません。それは、莫大な費用をかけた耐震・免震技術の研究開発とテストによって地震や火災などの災害に強い独自の技術を開発して持っているからです。
しかし!!
この点においては、大手メーカーで開発、実験された技術を扱うことのできる工務店も多くあります!
結局の所、「地震に強い家がいい!だからハウスメーカー!」というのもどこか腑に落ちませんね…^^;
むしろ、広告費等がない分、素材や設備にお金を回す事のできる工務店の方が高品質に期待ができそうです!
(…今の所ハウスメーカーの良さが…次につづきます!)
部材の多くを工場で生産していること、施行もマニュアル化されていることなどから、安定した品質を保ちながら、短い工期で完成させることができます。このスピーディーさは、ハウスメーカーの利点の一つと言えると思います。急いで家を建てなければならない事情がある場合、には助かりますね!
簡単に会社を決めちゃおう〜と思われていた方、少し立ち止まってじっくり検討されてはいかがでしょうか?やはり一生に一度の買い物、大手ハウスメーカーの持つブランド力には大きなパワーを感じます。
しかし、ご家族様にとっての「本当にいい家」はどんな家なのか、それを叶えてくれるのはどの会社なのか…是非そんな視点で検討してもらいたいと思います!