#8 シックハウス症候群からご家族を守る為に

家づくりの基礎

まずシックハウス症候群の原因、症状、対策を見て行きたいと思います。
注文住宅完成後の新生活、家族で健康に楽しい毎日を過ごしたくても、健康が脅かされてはそれも叶いません。せっかくの新築のお家、家族を守る為にも持っておきたい知識だと思います。

原因や症状は多種多様

誰もが一度は耳にしたことのある病気、「シックハウス症候群」。
お家の中の空気が汚染されることが原因で発生します。

空気が汚染される原因やシックハウス症候群の症状は多種多様です。

多くの方が、「家の素材(建材)が原因なので、新築時・リフォーム時だけの問題だ」と思っているかもしれませんが実はそうではなさそうです。

もちろん、家の基礎の木材をはじめ、壁紙、接着剤、塗料などの建材に揮発性の化学物質が多用されている場合、大きな原因の一つとなります。

ただその他にも、じゅうたんやカーテン、家具の他、化粧品やタバコ、スプレー類などの日用品からも化学物質が揮発しているそうなのです。

またカビやダニ、ホコリも気になります…

とにかく全てにおいて共通するのは、毎日長時間過ごす家の中の「空気」だと分かりました。
それなら換気すれば良いのでは?

そもそも昔はそんなに聞かなかったのになぜ増えたの?と疑問に思ったのですが、
一つの要因として「高気密」「高断熱」の家、が関係していそうです。

次へつづきます!

「高気密」「高断熱」はいいことばかり、は嘘!?

「高気密」「高断熱」。家づくりについて調べていると、このような言葉をよく聞きます。

高気密とは、室内が密閉されて空気を通しにくい、という状態のことです。
そして高断熱とは、住まいの外部と接する部分である外壁、屋根、窓などから、冬の冷たい空気や夏の暑い空気が入って来ないようにすることです。

このような住宅がたくさん建てられたのには「省エネ」というメリットがあるからです。

例えば夏の熱い日、外からの熱気が室内に入って来ないとなれば室内の温度は自ずと下がり、クーラー代金の節電になりますね。逆に寒い冬はどうでしょう。外からの冷たい空気が室内に入って来ないということは、室内があたたかく保たれ、暖房代の節約になります。

こう見て行くととても良い事のように思えるのですが、高気密、高断熱の家で閉じ込めてしまうのは室内の快適な温度の空気だけではなかったのです。

家族の快適な生活や省エネを求めて追求した結果、家の換気への対策が遅れ、シックハウス症候群の原因となる化学物質が室内にとどまってしまう、という状況になり、シックハウス症候群発症の一つの要因となってしまいました。

自然素材の家がシックハウス症候群につよい訳

木の家って何だかほっと落ちつくし、おしゃれだな〜と思っていたのですが、
何とシックハウス症候群の対策にもとても良いらしいです!

自然素材の家というのは、無垢材、サンゴ、珪藻土、漆喰など、自然由来の成分を積極的に用いた住宅の事。

このような自然素材が注目されているのは、その素材自体がシックハウス症候群の原因となる化学物質を含まない、ということはもちろん、空気中の有害物質を吸着してくれる役割があるがあるそうなのです!

さらにそれだけではありません。
自然素材は調湿性にも優れています。たとえば、無垢の天然木(無垢とは、複数の木材を張り合わせた合板ではなく、使用する形で丸太から切り出した、まさに純粋無垢な木材のこと)は木材になっても呼吸をしています!そのため吸湿性・放湿性がバツグン。常に、空気中の湿度を一定に保つ効果があります。

自然素材の使用を基本とし、接着剤や断熱材など、目に見えない部分にも身体に安全なものを使ってくれる会社を探すことが大切ですね!

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